日々進化を遂げている能登の銘菓「おだまき」の今を知る

おだまきアイキャッチ

能登出身であれば一度は必ず食べたことがある銘菓「おだまき」

昔食べたことがある懐かしい味だけでなく、令和に生まれた新たな味も楽しんでいただきたい!

豊富なバリエーションを食べ比べて、あなたの“ベストオブおだまき”を見つけてください!

▶︎【知ってた?】石川県を代表する銘菓「圓八のあんころ」は東京でも買える!!

能登出身がグッとくる「おだまき」ってなに?

おだまきは郷土が生んだ銘菓

みなさんは“おだまき”ということばを聞いてどんなイメージを持ちますか?

石川県民以外はおそらく初めて耳にすることばだと思います

おだまきとは石川県の能登地方にある志雄町(現 宝達志水町)で昔から各家庭で作られていた郷土餅菓子です

おだまきの誕生に関する文献などは残っていないそうなので私がネットで調べた結果を考察を交えてお伝えします

おだまきのルーツを知る

かつて志雄町では糸の原料となる苧麻(ちょま)が多く生産され、志雄町を流れる子浦川(しおがわ)沿いには多くの繊維工場が軒を連ねるほど盛んな産業でした(参考:宝達志水町公式サイト)

苧麻
苧麻(ちょま)

布を織るための使う中間材料として糸を束ねて玉状・環状にしたものを苧環(おだまき)と呼び、繊維業が盛んだった背景も加わって苧環の形に由来して「おだまき」という餅菓子が生まれたと考えられています

実はおだまきをよく見てみると皮には何本も線が引かれており糸をイメージした造形が伺えます

志雄町で親しまれてきたおだまきは冠婚葬祭には欠かせないほど地域に根ざした郷土菓子として今も健在です

▶︎【実話】「きんつばといえば中田屋でしょ?」と言ったら元石川県民がホイホイされた話

バリエーションが豊富になった!!

おだまき種類豊富
おだまきのバリエーションがすごい!

2021年6月現在、おだまきは様々なバリエーションでお客様を楽しませてくれます

販売中のおだまき
  1. つぶあん不動の人気No.1、箱で貰うとその場で小躍りするほど喜ばれる
  2. いちじく宝達志水町の特産品いちじくのジャムと白あんを合わせてフルーティな味わいに仕上げた逸品
  3. よもぎ(つぶし餡):生地によもぎを練りこんだ、よもぎ好きによるよもぎ好きのためのよもぎ
  4. 黒米・くるみ独特の風味を持った黒米粉入りの紫色生地できざんだくるみ入りの味噌あんを包んだおだまき玄人が好む一品
  5. 春夏秋冬シリーズ期間限定商品、各々の季節をイメージさせるおだまきは御菓子司たにぐちの実力が発揮される注目の一品
  6. 地域限定一部地域、一部の販売店でしか取り扱いのないおだまき、つまり「レアまき」

おだまきは石川県内であれば入手するのはそう難しくないが、可能であれば御菓子司たにぐちさんに足を運んで買っていただきたい!

ちなみに私は石川県に帰ることなくおだまきの入手に成功しています

県外でもオンラインショップもしくは石川県アンテナショップ「いしかわ百万石物語 江戸本店」(東京都)で購入可能です

個人的にはアンテナショップで購入することをオススメします(理由は後述)

▶︎【東京にも出店】食べたくなると理性を失う、それが「カレーのチャンピオン」

おだまきをいただきます!

私はアンテナショップでおだまきを購入しました

買いたい方にお伝えするとアンテナショップの地下1階の冷凍コーナーで販売しています

つまりアンテナショップでは冷凍されたおだまきが販売されているのです!!

おだまきは和菓子としては珍しく冷凍しても風味やもちもちの食感が損なわれないという稀有な存在です

さらには半解凍で涼を得ることもできるので夏場ならではの楽しみ方できます

今回は半解凍ではなく冷蔵庫でしっかりと解凍したいつものおだまきで記事を執筆しています

おだまきの王道かつ人気No.1「つぶあん」

おだまき全景
懐かしのおだまきを堪能!!

購入したのは「つぶあん」「よもぎ」そして「黒蜜きなこ」の3種類

30代ともなるとド定番の商品ほど食べたくなるが1球は変化球が欲しくなるのでこのような采配となりました

おだまき(裸)
パッケージを取ったおだまきの顔色

パッケージを外してわかるのだがつぶあんには赤と緑のラインが装飾されています

ネットで調べても理由が見つからない(公式サイトの「よくあるご質問」にも記載がない)ため由来は不明だが、この装飾は見た目にアクセントを生んで素晴らしい

もちろん最初にいただくのは王道のつぶあん!

おだまき(つぶあん)
おだまき(つぶあん)
おだまき(ノーマル)
断面からもちもち感が伝わります!

一口食べてみるとわかるのだがもちもちとした弾力のある皮が特徴的

実はこの皮は餅なんですが驚くほど歯切れがよく餅であることを感じさせません

この皮の秘訣は石川県産のコシヒカリから作られた“上新粉”を使用し風味の良さともっちりとした食感を生んでいます

中のつぶあんは甘すぎないため、甘みを堪能しつつ食感でも楽しめる非常に満足度の高い一品に仕上がっています

一度は冷凍、そして解凍したにもかかわらず、あの食感を保てているのは驚愕の一言です

おだまき通は「よもぎ」推しになる

続いてはよもぎをいただきます

おだまき(よもぎ)
おだまき(よもぎ)
おだまき(よもぎ)
よもぎの香りが濃厚!

先に宣言しておきます、私はこのよもぎのおだまきが最も好き

噛むほど広がるよもぎの風味は「この皮に一体どれだけのよもぎを入れたんだ!?」と谷口製菓さんを褒め倒したくなるほど

中には前述のおだまきに使われていたつぶあんではなく小豆がやや潰れた状態のつぶしあんが使用されています

よもぎを食べている時は鼻で呼吸をして鼻腔から幸せを感じてください

そして私から一言、

『よもぎ愛好家のみなさん、おだまきのよもぎはマジで飛べるぞ。』

道の駅オリジナル商品「黒蜜きなこ」はまさしく”レアまき”

そして最後は黒蜜きな粉

おだまき(黒蜜きなこ)
おだまき(黒蜜きなこ)
噛み応えのある生地をご堪能ください!

皮はつぶあんやよもぎと比べると固さを感じさせるが噛み応えがあるため通常のおだまきより満足感が高い

食感の違いについては推測だが皮に米粉を使用していることが理由であると考えられます(つぶあんやよもぎは上新粉)

皮にはきなこがまぶしてあり、黒糖を使用した黒蜜あんとの相性はまさしく勝利の方程式

こちらの黒蜜きなこですが実は道の駅「のと千里浜」が谷口製菓さんにお願いして作っていただいたオリジナル商品

前述した米粉は世界農業遺産「能登の里山里海」の地で肥料・農薬・除草剤・堆肥さえも使わず、自然の力を最大限利用して大切に育てた自然栽培のお米「羽咋米」を使用しています

道の駅公式アカウントからのツイート
道の駅「のと千里浜」公式アカウントからなんとリプが!

筆者がおだまきツイートをしたところ、のと千里浜公式アカウントさんから有益な情報を提供をいただき誠に感謝

オリジナル商品は今回ご紹介した黒蜜きなこ以外にも志賀ごま宇治抹茶の計3種類を販売しています

ちなみに谷口製菓さんの公式オンラインショップでは購入できないがのと千里浜のオンラインショップで購入可能です

▶︎【ただの自己紹介】私という人間を形成する要素に「8番らーめん」が食い込んでいた話

おだまきを買える場所は?

はじめに、おだまきは様々な場所で購入可能で、さらにはネットでも販売しています

しかしこれからご紹介する場所はおだまきをより深く知り、より深く堪能するために訪れておきたい場所です

能登へ旅行した際には足を運んでいただけると幸いです

御菓子司たにぐち本店

1箇所目はおだまきを製造・販売している谷口製菓有限会社さんの直営店である御菓子司たにぐち本店

おだまきファン、おだまき玄人を名乗るなら必ず押さえておきたい場所である

名称御菓子司たにぐち本店
住所石川県羽咋郡宝達志水町荻市9-1
営業時間07:00〜19:00(年中無休)
SNSなど公式サイト
公式オンラインショップ
Instagram

いい道の駅 のと千里浜

旅行の工程上、どうしても本店に立ち寄ることが難しい方は「いい道の駅 のと千里浜」でもお買い求めできます

実はいい道の駅 のと千里浜のみ限定販売している抹茶おだまきをぜひともご賞味ください

名称いい道の駅 のと千里浜
住所石川県羽咋市千里浜町タ1-62
営業時間09:00〜18:00(※12月〜3月は09:00〜17:00)
アクセス◯車で向かう
・金沢駅から約40分 のと里山海道「千里浜IC」降りてすぐ
・のと里山空港から約60分

◯電車で向かう
・金沢駅から約45分「羽咋駅」下車
(市内循環コースのバスで約11分 または タクシーで約5分)
SNSなど公式サイト
公式オンラインショップ
Instagram

いしかわ百万石物語 江戸本店(東京都)

いしかわ百万石物語・江戸本店 外観
いしかわ百万石物語・江戸本店

名称いしかわ百万石物語・江戸本店
住所東京都中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル
営業時間10:30〜19:00(2021年10月現在)
最寄駅【東京メトロ】銀座一丁目駅、銀座駅【JR】有楽町駅
SNSなど公式サイト:https://100mangokushop.jp
Instagram

まとめ

おだまきは地元から愛される郷土菓子というポジションを確立しています

しかし現状で満足せず挑戦し続ける姿勢を見ていると今後のおだまきも安泰だと感じさせます

変えてはいけないものを理解しつつ変化を求めるおだまきは今後も地元で愛されることは間違いありません

石川県に帰省した際は古今の変化を楽しみながらおだまきをいただきたいと思います

▶︎【七尾民歓喜】地元の人しか知らない「中島菜手延うどん」簡単でおいしいレシピをご紹介

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です