「金沢カレー」は全国的に認知度を得ているローカルカレーの1つだ
金沢カレーの中でも私がオススメしているカレーのチャンピオン、通称チャンカレをご紹介する
都内では馴染みのないチャンカレだが、実は東京進出を果てしていることを知る人は少ない
さらにはデリバリーに力を入れ全国で100店舗を超える店舗数を迎えたことも声を大にしてお伝えしたい
知れば知るほど好きになる、そんな愛着心を生むカレーを味わっていただきたい
▶︎石川県民のソウルフード”8番らーめん”が自宅で食べられる!?
もくじ
“金沢カレー”とは?
皆さんは“金沢カレー”をご存じだろうか?
明確な定義はされていない(らしい)が金沢カレーを謳うための要素はいくつか存在するのでご紹介しよう
- カレールーは水分量が少なくドロッとした濃厚な味わい(CoCo壱の正反対である)
- カレールーの上にカツが乗って、さらにソースがかかっている
- ステンレス製で舟型の皿に盛り付けられている
- 先割れスプーンorフォークで食べる
- 付け合わせはキャベツの千切り
- カレールーは皿全体に盛られ白米は見えない などなど
金沢カレーのルーツや派生関係などはこちらのサイト(チャンカレ公式サイト)で詳細に解説されており、興味ある方なら時間を忘れて楽しめるほど濃厚な内容に仕上がっている
石川県民あるある「マイベスト金沢カレー店がある」
石川県民あるあるの鉄板ネタだが「マイベスト金沢カレー」を各々持っている
私の周りではカレーのチャンピオン派かゴーゴーカレー派に二極化していた
そして私は“カレーのチャンピオン派”であることを声高らかに宣言する
正直、ゴーゴーカレーは一度しか食べたことがない
しかし初回で個人的に許せない体験し、その時に私の人生とゴーゴーカレーは交わるべきではないと悟ってからは一度も足を運んでいない
その当時カレーのチャンピオン(以下、チャンカレ)とゴーゴーカレーのどちらをマイベスト金沢カレーにしようか迷っていた私は必然的にチャンカレを推すこととなり、以降、チャンカレ贔屓の人生を送っている
誤解がないようお伝えするが味もチャンカレの方が断然好みだったことも起因している
読んでいただいている方も金沢カレーに興味あるなら是非ともマイベスト金沢カレーを選んでみてほしい
きっと、人生をほんのちょっと豊かにしてくれるだろう
カレーのチャンピオンは東京出店を果たしている
都内で見かける金沢カレーはゴーゴーカレーがほとんどである
そのせいか同僚は「金沢カレー=ゴーゴーカレー」と誤認していた(矯正済み)
実はチャンカレも東京進出を果たしていることはあまり知られていない
なぜなら都内には2店舗(ともにフランチャイズ店)しかない
当記事はそんなマイノリティな場所へわざわざチャンカレを食べにいった男の備忘録である
カレーのチャンピオン麹町店へ馳せ参じる
2021年2月某日、その日は天候にも恵まれコロナ禍の真っ只中にも関わらず人通りが多く見受けられた
そんな中、電車を乗り継ぎ片道1時間をかけて麹町駅に降り立った者がいた
私だ
1時間という地元七尾から母校のある津幡町まで行けるほどの時間を費やしてまで麹町に来た理由はもちろんチャンカレを食べるためだ
どうしても食べたかった、それ以外の理由はない
東京メトロ麹町駅から徒歩8分の場所にカレーのチャンピオン麹町店はある
私のように麹町に土地勘がない方はマップアプリ片手に移動することをおすすめする
坂に面した店舗が東京感を一気に高めている
大学が目の前にあるため本来は学生で溢れているであろう立地だが緊急事態宣言中のため人影はまばら
石川県にいた時には感じたことのない入店前のドキドキ感を味わいつつ扉を開ける
店内にはテーブル席とカウンター席があり、まるで石川県内の店舗のような雰囲気を感じさせる
券売機で食券を購入するスタイルも変わらない
注文するのは定番のLカツカレーだ
食券を渡して数分後には目の前にLカツカレーが到着する算段だ
待つ間は石川県以外でチャンカレを食べることへのドキドキと本来の味で提供されるのかという一抹の不安を抱えつつじっと待つ
店員が近づいてくると、その手には銀色の皿
いよいよ待ちに待ったLカツカレーの到着だ
『うわぁ、懐かしい…』
目頭が熱くなるのを堪えてスプーンを取るが、そこにはスプーンではなくフォークがいるではないか!
私が通っていた津幡店は先割れスプーンで提供されていたので、フォークでチャンカレを食べることに戸惑いはあったが大した問題はない
そして忘れてはいけないのが食べる前にカツにソースをかけることだ
私はカツとソースの面積比率が3:1になるくらいがベストだと思っている
『ああ、うまそう!!』
そう思った時にはすでに咀嚼していた
『うん!これこれ!』
チャンカレの代名詞とも言える濃厚なルーとライスが最高にあう!!
濃厚な後味もキャベツの千切りを合わせて食べるとあっさりとした風味に
そして揚げたてのカツがさらに食欲をそそる!
私はチャンカレのカツが並みのカレー屋とは比べ物にならないほど厚いと声を大きくしてお伝えしたい
『うおォン、俺はまるで七尾大田火力発電所だ』
あっという間に半分なくなり、ここからは福神漬けを絡ませながら食べ進める
当初危惧していたフォークとの相性も問題ない
『フォークが止まらない!俺まるでJR松任駅の蒸気機関車D51のようだ!』
同級生とカウンターを囲みながら食べた記憶がふと思い出される
あっという間に完食、最高の時間だった
満腹になるまでチャンカレが食べられたことに心から感謝したい
しかし通常サイズで満腹になるとは…大人になったな
チャンカレが全国展開に本腰
この記事を見てチャンカレを食べたくなった諸君に朗報だ
実は全国でチャンカレが食べられるようになっているのだ
2020年12月よりテスト運用をしていた「元祖金沢チャンピオンカレーデリバリー」が本格始動、株式会社SBICとの協業プロジェクトで2021年3月から店舗数を激増させる計画があった
そして公式サイトでも公表されているが2021年7月現在、その店舗数は100店舗を超えている
販売メニューは通常のチャンカレだが、カツについてはとんかつ専門店を経営するSBICが提供する予定(ウインナーはチャンカレが提供)
チャンカレがここにきて新たなステージへと挑戦する、その機会に立ち会えたことをうれしく思う
懐かしい食べ物は心を満たす
実はチャンカレは自宅でも召し上がることができる
チャンカレが自宅用にチルドタイプを販売しているからだ
チルドタイプは石川県アンテナショップ いしかわ百万石物語江戸本店でも人気だという
気になる人はオンラインショップで好きなだけ買うといい
昔好きだった味や懐かしい味に触れると人の心は満たされる
まさにチャンカレは私にとってのソレだった
今後は落ち込んだ時に自分を元気付けるためチャンカレを食べるようにしよう
カレーのチャンピオンの基本情報
株式会社チャンピオンカレーが運営する金沢カレー店
通称”チャンカレ”
石川県に16店舗、富山県5店舗、福井県1店舗、東京都や北海道などに9店舗、合計31店舗が営業中(2021年7月現在)
“カレーのチャンピオン”のカレーは適度なスパイシーさに加えコクと深みに飛んだ旨味は一度食べたら忘れられない味わいに仕上がっている