石川県の風情を感じさせる和菓子といえば氷室饅頭!
関東では氷室饅頭を入手できる機会はほとんどありませんが、なんと朗報!
森八 東京店さんで購入できることが判明し、しっかり検証してきました
ぜひ関東在住の元石川県の皆さま、召し上がってください!
風情を感じる「氷室饅頭」
先に懺悔します、編集長(@ishikawa_u_turn)は氷室饅頭を食べたことがありません
もっと懺悔します、『氷室饅頭とはなんぞや?』とも思っていました…
齢16で親元を離れた編集長には石川県の名産品や縁起菓子に触れる機会があまりなく、石川県を出てからの方が地元に対して勤勉になりました
そんな経緯もあり、石川県のことをちゃんと知るために「Re:Ishikawa」を立ち上げました
実はこのサイトに関する想いは別記事で細かく書いたのでそちらもご覧いただければ幸いです
前段という名の言い訳はさておき、氷室饅頭を知らずに生きてきた編集長はもちろん食べたこともありません
まず、氷室饅頭とは何なのかを説明します
氷室饅頭(ひむろまんじゅう)は、石川県に古くから伝わる饅頭。毎年7月1日の初夏に食べられる縁起菓子である。こし餡の入った丸型の酒饅頭で、皮の色は白、赤(桃色)、緑の三色ある。
Wikipediaより引用
本当にWikipediaさんは優秀ですね…しっかり氷室饅頭のことも記載されていました
氷室饅頭の歴史としては
- 江戸時代、加賀藩前田家は、毎年7月1日(旧暦6月1日)になると氷室の雪氷を幕府に献上していた。加賀藩5代目藩主、前田綱紀の時代になると、金沢の菓子屋の道願屋彦兵衛の考案で饅頭が作られ、道中の無事を祈り神社に供えられた。この出来事が氷室饅頭の起源と伝えられる。
- 明治時代になっても、7月1日は氷室開きの日(氷室の日)とされ、無病息災を願って饅頭を食べる習慣が残った。
と懇切丁寧に説明がされていました
江戸時代からの風習が現在まで続いているというのは、すごいですね〜(語彙力なし)
編集長が知っている江戸時代ぐらいから続いている風習といえば「虫送り」くらいしか思いつきません
江戸時代から毎年いろんな和菓子屋さんが氷室饅頭を作ってくださったからこそ、現在でもいただける菓子として存続しているんですね
2022年は神保町「森八」で氷室饅頭を買おう!
前述した通り氷室饅頭は基本的に石川県でしか入手できません
しかし、時は令和!いろんな方法で入手可能です
例えばご贔屓にしている菓子処のサイトを覗いてみると氷室饅頭が期間限定で販売していることでしょう
さらには都内に出店している老舗菓子処もあり、調べてみるとどの店舗さんでも氷室饅頭を販売されていました
そこで編集長は東京都千代田区神田神保町にある加賀藩御用菓子処「森八」東京店さんで購入いたしました!
ここで注意点ですが氷室饅頭は季節の風物詩としてお店としても多数ご用意いただいていると思いますが必ず数には限りがあります
事前にお電話等でご予約されてからのご来店をおすすめします(どの立場?)
森八さんの接客は親切丁寧で本当に大好き、こっそり何度も通っています
もし東京にお住まいの方はぜひ一度ご来店ください!
店内に所狭しと広がる菓子木型に必ず目を奪われることになると思いますので、時間に余裕がある際にお伺いください
氷室饅頭は和菓子の域を超えた逸品だった!
さっそく購入した氷室饅頭をいただきます!
賞味期限は基本的に買った当日なので食べ切れる量を購入されることをおすすめします
森八さんの箱にも記載がありますが氷室饅頭は生菓子扱いされるほど日持ちしない縁起菓子です
そんな氷室饅頭を東京でいただけることがいかに恵まれているかご理解いただけるでしょうか?
いやー、誠に良き時代に生まれ申した
氷室饅頭はどのお店も基本的に3色展開なので、この3色にはきっと意味があると思い調べてみました
諸説ありますが3色の意味合いとしては
- 色彩的に縁起ものとされる紅白に邪気を祓う色とされる緑を合わせたという説
- 3色が季節を表し(紅:春、緑:夏、白:冬)色合い的に「秋がない」、つまり『飽きない』という言葉遊びな意味合いも意図される説
など興味深い結果が得られたので個人的には満足のいく結果となりました
氷室饅頭の色合いを楽しみながら写真を撮るのは最高に楽しいので、皆さんぜひ挑戦してみてください
森八さんの氷室饅頭はこし餡でキメが細かくなめらかな舌触りが特徴です
さらには生地もほろほろと崩れるような柔らかさでこし餡との相性が最高にいい
「儚い口溶け」とは森八さんの氷室饅頭のため生まれたような言葉だと思わずにはいられません
味わいについては「うますぎ!」の一言で済ませたくなるほど直感的なおいしさです
儚い口溶けにもかかわらず甘さはしつこくなく、後味スッキリなこし餡は3色を食べるために考え抜かれた逸品!
これは来年も確実に食べるために有給を使って買いに行く価値があると断言いたします(今回は閉店間際に滑り込みました)
森八さんの和菓子をご紹介!
今回は氷室饅頭の記事を書かせていただきましたが、森八さんではいろんな和菓子を販売されているのでご紹介します
森八さんの代名詞といえば「長生殿」、三百年以上の歴史を持つ日本三銘菓と称えられた落雁です
落雁が苦手だった編集長が食べた時に『いや、今まで食べてきた落雁とは格が違う』と思わせた逸品です
北海道でめちゃめちゃ美味いウニを食べた人がウニを苦手な人に「今まであなたが食べてきたウニと比較しちゃダメだって!」と言ってくる気持ちがわかるような落雁でした
加賀藩士の紋服「黒梅染(くろめぞめ)」を映したと言われる黒羊羹
粒あんとこし餡の2種類があるのでお好きな方をお選びいただけます
編集長のおすすめは小倉(粒あん)です!(※編集長は粒あん好きです)
暑い季節にぴったりな「能登の宝ゼリー」
赤崎いちごやルビーロマンを使用した涼しげなゼリーは手土産に大層よろこばれることでしょう
猛暑は涼しい場所で冷やしたゼリーを召し上がって英気を養いましょう!
森八 東京店の基本情報
まとめ
金沢の菓子処ってレベル高すぎ…
こんなのいくつ体があっても足りないよ…
ただでさえ糖尿病の血統なんだから甘味の質が高い場所で生まれるの結構大きなハンデなんだからね…
…さ〜て!アイス食べよ!
森八さん、最高の氷室饅頭をありがとうございました